Dynamics 365

Dynamics365の商談をしていてお客様のテンションが上がる機能ベスト5

はじめに:Dynamics 365が選ばれる理由

クラウドベースのCRM/SFAとして注目度が高いMicrosoft Dynamics 365。営業、顧客対応、会計、在庫管理などさまざまな機能を備え、Microsoft 365との親和性も抜群です。
弊社ROITの営業部では、月に5~10件程度のDynamics 365関連の商談を行っており、多くのお客様から「既存のMicrosoft環境を生かしてデジタル変革(DX)を進めたい」「従来の他社製CRMから置き換えたい」といった要望をいただきます。
そのなかで、商談やデモをしていて特に反応が良い機能ベスト5を紹介します。

  1. Copilot for Sales
  2. Teams電話連携
  3. Outlook同期
  4. Power BI連携
  5. Power Appsでのカスタマイズ

今回は反応の強さを指標にランク付けしていますが、どの機能もDynamics 365ならではの魅力があるものばかりです。

第5位:Power Appsでのカスタマイズ

1. コード不要でアプリを構築

Power Appsは、プログラミングの専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップで画面や入力フォームを作成できるローコード開発プラットフォームです。
Dynamics 365と組み合わせることで、たとえば独自の申請・承認フローを素早くアプリ化したり、従来Excelで管理していたデータを移行してモバイルで使えるようにしたりと、多彩な業務改善が可能になります。

2. 現場ユーザーが主導できる

通常のシステム開発だと要件定義からリリースまで時間がかかりますが、Power Appsを使えば小さく作って試し、修正を重ねるアジャイル的な進め方がしやすい点が好評です。
実際、弊社のお客様でも営業チームが中心となって必要な画面だけをパッと作り、それを試しながら改良していくケースが増えています。

第4位:Power BI連携

1. データを可視化して分析を支援

MicrosoftのBIツールであるPower BIを使えば、Dynamics 365に登録された顧客データや商談情報をリアルタイムにダッシュボード化し、経営層や管理者が即座に状況を把握できる環境を構築できます。
たとえば売上進捗や受注予測、地域別・商品別の傾向などをグラフや表で動的に表示し、経営判断を素早く下す材料として利用できます。

2. AI機能との組み合わせ

Power BIにはAIによるデータ分析機能も搭載されており、自動で異常検知を行ったり、売上要因を可視化したりすることも可能です。もちろんDynamics 365のデータ以外(Excelや外部DB)も統合できるため、社内のあらゆる情報を一元的に分析したい企業には非常に有用です。

第3位:Outlook同期

1. メールとCRMの連動がシームレス

Outlookで受信したメールを、そのままDynamics 365の顧客レコードや商談レコードに紐づけられます。これにより、担当者個人のメールボックスで埋もれることなく、チーム全体でやり取りの履歴を共有しやすくなります。
また、Outlookの予定表とDynamics 365の活動管理を連動させることで、会議や営業訪問などのスケジュールを自動的に記録・共有することも可能です。

2. 営業担当が感じるメリット

わざわざDynamics 365の画面を開かなくてもOutlook上で基本的な操作が完結するため、作業負荷が低減されるとともに、入力忘れが減ります。導入初期のハードルが下がり、定着化にもつながりやすいのがこの連携の大きな魅力です。

第2位:Teams電話連携

1. コミュニケーションハブとしてのTeams

近年、多くの企業が採用しているMicrosoft Teams。ビデオ会議やチャット機能が充実しているだけでなく、外部電話との連携やクラウドPBXとして活用できる機能も注目を集めています。
Dynamics 365とTeamsを連携させることで、通話・チャット中にリアルタイムで顧客情報を参照できたり、そのまま履歴を残せたりするため、営業活動の効率が格段にアップします。

2. テレワークでも効率的な営業が実現

リモートワークが増えると「電話対応をどうするか」が課題になりますが、Teams電話連携なら在宅勤務でも代表番号への着信を受け取ったり、チャットから商談レコードを立ち上げて対応内容を即登録したりできるのが特徴です。
さらに録音や文字起こし機能と組み合わせれば、通話内容を分析して営業トークを改善するといった高度な活用も期待できます。

第1位:Copilot for Sales

1. 営業活動をAIが支援

Copilot for Salesは、Dynamics 365に搭載された生成系AI(ジェネレーティブAI)機能で、営業担当者の業務を一段と効率化・高度化してくれます。商談履歴や顧客情報に基づき、以下のような支援が可能です。

メールの下書き提案
顧客の問い合わせ内容や過去のやり取りに基づき、回答メールのテンプレートをAIが生成。担当者は微調整だけで完成させられます。

商談の要約や次のアクション提案
会議録や通話録を要約し、商談状況から「見積書送付タイミング」「追加提案のアイデア」などを提案してくれるため、ヒューマンエラーを減らし商談の抜け漏れも防止できます。

2. お客様のリアクション

デモでCopilot for Salesの使い方をお見せすると、「CRMがここまで自動化されるのか」と驚かれるケースが少なくありません。今やメール作成やデータ入力に追われるよりも、AIを活用して戦略的な営業活動に集中できる時代が来たと強く感じます。

導入検討時に押さえておくポイント

  1. 既存業務フローとの整合性
    標準機能でどこまでカバーし、足りない部分をPower Appsや追加開発で補うのか、最適な分担を検討します。
  2. Microsoft 365ライセンスとの組み合わせ
    OutlookやTeamsなどのライセンス形態をどう設定するかで、利用できる機能やコストが変わってきます。
  3. AI機能(Copilot for Sales)の効果検証
    先行してPoC(概念実証)を行い、実際どの工程がどれほど効率化するか確認するのがおすすめです。
  4. セキュリティ・ガバナンス
    データをクラウドに集約しAIで活用するには、情報漏洩対策や権限管理のルールを整備することが不可欠です。

ROITの支援体制

弊社ROITは、Dynamics 365導入・活用に関するトータルサポートを提供しています。要件定義やライセンス選定から、導入・カスタマイズ、運用トレーニング、さらにはAI機能の活用コンサルティングまで一貫して対応可能です。

  • 要件定義・プロトタイプ
    お客様の営業プロセスや課題を詳しくお伺いし、標準機能+Power Appsなどの最適なカスタマイズ構成をご提案。
  • 導入・運用サポート
    セットアップや初期データ移行、利用者向けのトレーニングを通じてスムーズな立ち上げを実現。
  • カスタマイズ/開発
    Power Automateやプラグイン開発で、高度な自動化や連携を行います。大掛かりになりすぎないよう段階的に導入する設計も得意です。
  • Copilot for Sales活用コンサル
    ジェネレーティブAIの導入やデータ管理のポリシー策定、実利用での課題整理などを継続支援します。

もし「Dynamics 365を自社に導入してみたい」「具体的なカスタマイズ事例を知りたい」といったことがございましたら、ぜひ弊社ROITへご相談ください。企業規模や業種を問わず、多数の導入実績とノウハウをもとに、最適なご提案をいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後もROITのビジネスブログでは、Dynamics 365やPower PlatformをはじめとしたDX推進のヒントをお届けしてまいります。どうぞご期待ください。

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