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孫さんのSoftBank World 2024のプレゼンにゾクゾクしてしまった件

1. SoftBank World 2024とは?

SoftBank World 2024は、ソフトバンク株式会社が主催する年次イベントで、最新のテクノロジーやビジネスの未来像を共有する場です。今年は特に、生成AIや次世代通信技術、そして未来社会の展望に焦点が当てられ、多くの参加者を魅了しました。このイベントのハイライトは、何といっても孫正義社長による基調講演です。彼のプレゼンは、AI時代の未来を描き、私たちの想像力を刺激するものでした。

孫さんの情熱的な語り口、ビジョナリーな発想、そして驚きのデモンストレーションは、まさに圧巻でした。今回のテーマは「AIがもたらす人類の新しいステージ」。孫さんは、AIの進化が社会やビジネスをどのように変革するかについて語り、会場中を魅了していました。

2. 孫社長のAI未来予想

孫さんはプレゼンの中で、AIがどのように発展し、人類に恩恵をもたらすかについて語りました。その中でも特に注目を集めたのが、生成AIと人工汎用知能(AGI)への進化に関する予測です。彼は次のように述べています。

「AIはすでに人間の知識を凌駕しつつありますが、これからは知恵の領域に足を踏み入れるでしょう。」

孫さんの予測では、人工汎用知能(AGI)が2〜3年以内に実現し、その後10年以内に人工超知能(ASI)が登場するとの予測を示しました。 彼は、ASIが人間の叡智の1万倍の能力を持つ可能性があると述べています。

3. 孫さん自身がOpenAI o1にアクセスして試している?

驚くべきことに、孫さんはプレゼンの中で、自身がOpenAIの最新モデルであるo1にアクセスしていると明かしました。孫さんはo1について次のように語りました。

「o1に触れてみて、まるで未来と対話しているかのような感覚を覚えました。これは単なるAIではなく、まさに『パーソナルエージェント』の原型です。」

孫さんは実際の利用例「1,000万円を1億円にするにはどうすればよいか」の実例を通じて、o1がどれほど人間らしい対話を行えるかを紹介しました。私は実際にo1にプロンプトを実行して、自ら試してプレゼンをしているところに非常に説得力を感じました。o1を試したことのある経営者は日本にどれぐらいいるでしょうか?

5. パーソナルエージェント構想

孫さんはAIの未来像として、「パーソナルエージェント」の概念を提唱しました。このエージェントは、ユーザーの生活や仕事を深く理解し、個別化されたアシストを提供するAIです。たとえば、以下のような機能を持つといいます。

  • 日常業務の自動化
  • 健康管理やスケジュール管理
  • 個人の嗜好に合わせたコンテンツ提案
  • 即時翻訳や教育サポート

この構想は、AIが単なるツールではなく、人間の「もう一人の自分」として機能する未来を描いています。ジョジョの奇妙な冒険のスタンドのような存在です。

6. AI⇒AGI⇒ASIへの進化の予想

孫さんは、AIの進化について次のような段階的予測を示しました。

  1. AI(人工知能): 特定のタスクを効率的に行うツール。
  2. AGI(人工汎用知能): 人間レベルの知能を持ち、多様なタスクに対応可能。
  3. ASI(人工超知能): 人間を遥かに超える知能を持ち、新しい知識や技術を創造する存在。

この進化の中で、特にAGIからASIへの移行が「人類の未来を決定づける分岐点」になると述べています。

7. 10年以内にASIが実現する?

孫さんのプレゼンで最も衝撃的だったのは、「10年以内にASIが実現する可能性がある」という発言でした。彼は、ASIがもたらす影響として次の点を挙げています。

  • 科学や医療の進歩が飛躍的に加速
  • 地球規模の問題(気候変動やエネルギー問題)の解決
  • 人類の幸福度の向上

一方で、シンギュラリティ(技術的特異点)の先にある新しい社会構造への懸念も示し、AIとの共存の在り方を模索する必要があると強調しました。

8. まとめ

SoftBank World 2024での孫さんのプレゼンは、AIの未来への期待と挑戦を示すものでした。彼のビジョンに共通しているのは、AIが人類の課題を解決し、幸福を追求するための「道具」として進化するという点です。

このプレゼンでは、AIの進化を非常にわかりやすく解説しており、ここ最近の進化を考慮した実現性のある未来ということを私も感じております。

私たちは今、AIという大きな変革の波の中にいます。その波に乗るのか、それとも押し流されるのかは、個々の選択にかかっています。孫さんの言葉を胸に、未来を切り開く一歩を踏み出していきましょう。

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