セキュリティ

ROITのリモートワークを支えるセキュリティ技術Microsoft Intune & Microsoft Defender for Business

1. リモートワークで問題になるセキュリティ

リモートワークが普及する中で、業務の柔軟性が向上しましたが、同時にセキュリティのリスクも増加しています。社員が自宅やカフェなどの公共の場所で仕事をする際、オフィスのセキュリティ環境と比べると、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクが高まります。特に、機密情報の保護や業務端末の管理が課題となり、組織が対策を怠ると深刻なセキュリティ問題が発生しかねません。

ROITでもフルリモート勤務が進む中、セキュリティリスクへの対策は重要な課題でした。そこで採用したのが、Microsoft IntuneとMicrosoft Defender for Businessという二つのセキュリティソリューションです。この二つは、モバイルデバイス管理やエンドポイントセキュリティを強化し、リモートワーク環境でも安全に業務を行うための基盤として機能しています。

2. ROITで導入しているMicrosoft IntuneとMicrosoft Defender for Businessとは?

Microsoft Intuneとは?

Microsoft Intuneは、デバイス管理とアプリケーション管理を行うためのクラウドベースのサービスです。リモートワークが主流になると、さまざまな場所からアクセスされる業務デバイスを一元管理し、セキュリティを保つことが求められます。Intuneは、リモートデバイスにおいても、会社のセキュリティポリシーに従った管理が可能です。例えば、アクセス許可の制御やデバイスの暗号化、アプリケーションの制限などを実施できます。

Microsoft Defender for Businessとは?

Microsoft Defender for Businessは、エンドポイントセキュリティを強化するための総合的な防御ソリューションです。サイバー攻撃は常に進化しており、個人や企業に対するマルウェア、フィッシング、ランサムウェアといった脅威が急増しています。Defender for Businessは、AIを活用して脅威をリアルタイムで検出し、エンドポイントデバイスを守る強固なセキュリティを提供します。リモート環境で働く社員のPCやモバイル端末がウイルスや不正アクセスから守られるため、企業の情報資産を安全に保つことができます。

3. 具体的な活用方法

ROITでは、Microsoft IntuneとDefender for Businessを活用し、次のような形でセキュリティ対策を実施しています。

業務端末の管理とポリシー適用

まず、Intuneを利用して、すべての業務端末にセキュリティポリシーを一貫して適用しています。これにより、端末がリモートであっても、ROITのセキュリティ基準をクリアした状態で運用が可能になります。例えば、端末を紛失した場合でも、Intuneを通じて遠隔からデータを消去することで、機密情報の漏洩リスクを低減しています。

セキュリティリスクのリアルタイム検知

Defender for Businessは、端末上で不審な動きを監視し、潜在的な脅威をリアルタイムで検出します。たとえば、ランサムウェアやマルウェアの兆候が見られると、即座にアラートが発せられ、被害の拡大を未然に防ぐことが可能です。また、AIによる自動化されたスキャンと脅威対応により、管理者の負担も軽減され、迅速な対応が可能になっています。

ゼロトラストセキュリティの実現

リモート環境では、ゼロトラストセキュリティが重要です。IntuneとDefender for Businessの組み合わせにより、デバイスとユーザーの認証を厳格に行い、信頼できるデバイスからのみ社内システムにアクセスを許可します。これにより、未認証のデバイスや危険なアクティビティが検出された場合にはアクセスをブロックし、徹底的に情報を守ります。

4. 導入の際の注意点

Microsoft IntuneやDefender for Businessの導入に際しては、いくつかの注意点があります。

社員への周知と教育

新しいセキュリティツールを導入する際には、社員全体への理解促進が不可欠です。セキュリティ意識を高めるために、IntuneやDefender for Businessの活用方法や端末の管理ルールを明確に伝える必要があります。また、リモートワーク中に気をつけるべきセキュリティリスクについても、定期的に情報提供や研修を行うことが大切です。

ポリシーのカスタマイズ

各企業の業務内容や使用端末の状況に応じて、IntuneやDefender for Businessのポリシーを適切にカスタマイズする必要があります。例えば、セキュリティレベルを一律に高く設定すると業務の効率が下がる場合があるため、業務内容や職務ごとに柔軟なポリシー設定を行うことがポイントです。

セキュリティ監視体制の整備

IntuneやDefender for Businessを導入するだけでなく、実際に監視体制を整え、異常が発見された場合には速やかに対応できる体制を構築することも重要です。セキュリティソリューションのレポートを定期的に確認し、ポリシーが機能しているかを確認することで、リモートワーク中のセキュリティを確保します。

5. まとめ

リモートワーク時代において、セキュリティ対策は企業の最優先課題です。ROITでは、Microsoft IntuneとMicrosoft Defender for Businessを導入することで、リモートワーク環境においても堅牢なセキュリティを実現しています。リモートワークを安心して行うためには、端末管理やリアルタイムの脅威検出、ゼロトラストセキュリティが重要であり、ROITではこれらの技術を積極的に活用し、セキュリティリスクを最小限に抑えています。

Microsoft IntuneとDefender for Businessを活用することで、企業はリモートワーク時代におけるセキュリティ強化と業務の柔軟性を両立できます。ROITでは今後も最新技術を駆使し、安心して働ける環境の提供を目指していきます。

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