Power Platform

PCFギャラリーの紹介

今回は、PCFギャラリーを紹介したいと思います。

PCFギャラリーサイト

https://pcf.gallery/

PCFギャラリーとは(Search Labs | AI による概要より引用)

PCF Galleryは、Power Apps コミュニティが作成したコードコンポーネントの集合です。
ビジネスケースに適したさまざまなコードコンポーネントが含まれており、ダウンロードしてキャンバスアプリに埋め込むことができます。
ダウンロードするには、画面下部にあるzipファイルを クリックしてダウンロードします。
ダウンロードする際は、ライセンス条項とソースコードを確認する必要があります。ダウンロード後にしばらく待つと、ソリューションのインポートが完了します。

コードコンポーネントを作成する際に欠かせないのが、Power Apps Component Framework(略称PCF)です。PCFは、UI機能をコードで実装するためのフレームワークで、開発言語としてJavaScriptまたはTypeScriptを利用します。

PCFギャラリーを使用した背景

最近、SQL Serverを使ったAccessシステムをPowerAppsで再構築する仕事があり、実現方法を調査していました。
SQL ServerのテーブルをDataverseの仮想テーブルを使ってリンクしてみました。

SQL Serverのテーブル

Dataverseの仮想テーブル

・学生テーブルのビュー

・学生テーブルのフォーム

性別は選択肢でのリスト選択にしたいのだが・・・

色々調べましたが、仮想テーブルでの実現方法はありませんでした。
Microsoftの下記の記事を見つけました。

SQL サービスには現在、Dataverse の選択肢と一致する標準化されたオプション セット タイプがありません。
Dataverse では、表示用にラベルにリンクされた列挙値セットが使用されます。
オプション セットの列は、ソースがオプション セット値である場合にのみ Dataverse に作成されます。
これが現在の設計上の制限です。
「ただし、回避策はあります。文字列を使用して、オプション セットを模倣する PowerApps コンポーネント フレームワーク (PCF) コントロールを実装できます。
これにより、SQL と Dataverse の間に仮想テーブル接続を確立できます。
CRM でドロップダウン コントロールを作成する例を提供しているCSV ドロップダウン コントロール | PCF ギャラリーを確認することをお勧めします。」

PCFコントロール? 項目の部品?
PCFギャラリーを確認すると506も多種多様なコントロールがありました。(2024/07/07時点)
上記の記事が利用するきっかけでした。 

PowerAppsの利用方法

早速、ライセンス確認(「ここに、無償で許可を付与します」とあるのでOKかな)
⇒ダウンロード⇒ソリューションにインポートしました。

1.Power Apps Studioのコンポーネントの下にある「その他のコンポーネント」より、「CSV Dropdown Control」を追加する。
2.性別項目の+コンポーネントにて、「CSV Dropdown Control」を選択

下記のように「静的な値=M;F」を入力し、完了

設定方法も簡単でした。

・学生テーブルのフォーム(PCFコントロール適用後)

理想通りに動作しました。

まとめ

モデル駆動型アプリは、キャンバスアプリに比べるとフォームの自由度がありません。(ローコード前提)
ローコード開発しかできない私には、かなり効果的な手法です。
PCFギャラリーには、ビジネスケースに適合するさまざまなコードコンポーネントが含まれていますので、アプリ作成時にご利用してみてはいかがでしょうか?

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